沈黙を怖がらない

■あきらめるとうまくいく 藤野智哉

うちの妻が読み終わった本が棚の上に置いてあったので、偶然手に取った本なのですが、なんとなく読んでいたら面白くてついつい全部読んでしまいました。

その中で、常日頃から私が思っていることがずばり書かれていたので、備忘録もかねてブログに書いておくことにしました。

トピックは”沈黙”についてです。私は昔から沈黙が苦手で、人といて沈黙になると、沈黙の居心地の悪さに耐え切れず、つい何か言わないとと思ってしまうことがよくあります。で、無理やり話題を探すもんだから、言わなくてもいいことや余計なこと、相手を不快にさせるようなことを言ってしまい、後で凹むというパターンがよくありました。

著者の藤野さんは、本書の中で沈黙について以下のように書いています。

  • 「沈黙はいけない」という思い込みから、「何か言わなければ」と思うのに言うべき言葉が見つからないと焦ってしまう人が多い。
  • バラエティー番組等のテレビの影響なのか、「沈黙とはつまらないことである」と考えている人は多い。テレビでは沈黙は放送事故になってしまうが、実生活でも同じように考えている人が多いのではないか。
  • 沈黙が生まれるのは、自分が上手に会話を紡いで、テンポよく話せていないからだ、と沈黙の理由を自分のせいにしてしまう。すると優しい人は「何かを話さなければいけない」とプレッシャーを感じてしまう。その結果、沈黙が怖くなる。
  • 沈黙を恐れるあまり、どうでもいいことをしゃべるのは正解ではない。他愛もない話題を無理やり振って相手の答えを引き出したところで、相手との距離は縮まりませんし、何よりリラックス出来ない。
  • 上手く言葉が見つからない時でも焦る必要はない。沈黙とは何もない時間ではない。時計のカチカチという音、雑踏から聞こえるクラクション、店員のいらっしゃいませの挨拶、コップ同士のぶつかる音等、これらの音に耳をすませると、気分が落ち着いてくるし、普段の会話でも沈黙が効果的に使われる場合もある。
  • 沈黙をポジティブに捉え、沈黙を怖がらない人は安心感がある。それは相手の沈黙も許容しているから。
  • 「この人といると余計なことを話さなくてもいい」という安心感は、あなたの価値を高める。相手はあなたといることに居心地の良さを感じてくれる。意味のないことをペラペラしゃべらない人間だという信頼感も同時に得ることが出来るかもしれない。
  • 沈黙を埋めたいと思ってどんどん話を繰り出す人は、一見相手のことを思って気を遣っているようで、実は自分の感じる気まずさを解消しているに過ぎない
  • 沈黙が気まずいからと、余計なこと、意味のないことを話して相手の時間を浪費する、それはとても生産的な行動とは言えない。もっと言えば自分勝手だと非難されても仕方のない行動といえる。
  • 言葉は沈黙を埋めるためにあるのではない。余計な言葉がなくても大丈夫、沈黙もまた一つのメッセージ。

藤野さんが仰っていることはまさにその通りだと思います。特に私が沈黙に居心地に悪さを感じて余計なことを話してしまうのは、自分の感じる気まずさを解消しているだけという自分本位の理由によるものがほとんどだと思います。こちらが沈黙を怖がらないという意味は、相手の沈黙を許容しているという点は今まで気づきませんでした。たしかに自分以外のメンバーも沈黙を嫌がっている人はいるかもしれないですもんね。

ということで、今後は沈黙を恐れず、沈黙なのは自分が悪いからではない、と考えるようにしようと思います。

 

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