■今日の気になるニュース
先週末、発売されたばかりの『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』を購入しました。子どもの誕生日プレゼントで購入したのですが、一緒にやると大人もハマってしまうよく出来たゲームで、マリオ、ピクミン、ゼルダ、と任天堂のゲーム開発能力は素晴らしいと改めて感じていたところ、日経ビジネスで任天堂古川社長のインタービューがアップされていました。
<岩田さんから教わったこと>
この中で、古川社長は、岩田さんから教わったことに関して具体的な言及は控えると言っています。岩田さんから教わったことは胸に秘めていくという古川社長の考え方を知り、非常に好感を持ちました。こういうことって、ペラペラしゃべるとどんなにいい教えであっても軽く聞こえちゃいますし、第三者を通すことで岩田さんが本来意図していた内容とは異なる内容で伝わってしまう可能性とかもあります。どんな話でも本人から聞くべきですね。
<M&Aに対する考え方>
先日「任天堂のM&Aに対する考え方」というブログを書きましたが、古川社長は、単に規模を拡大するだけでは、任天堂が提供する娯楽の価値が本当に向上するとは思えないと言っています。お金がある日本企業は、得てして高値掴みの規模拡大の買収に手を出してしまいますが、任天堂に限ってはそんなことはなさそうで安心です。
<今後の任天堂のかじ取り>
カリスマ経営体制から集団指導体制へを図っていくとのこと。
UNIQLOもかつて柳井さんが一時退いて集団指導体制への移行を図りましたが上手くいきませんでし、日本電産も永守社長のカリスマ経営からの脱却を図りましたが失敗し、結局今でも永守さんがグイグイ引っ張っています。
任天堂の場合は、残念ながら岩田さんが若くして亡くなってしまったので、カリスマ経営者が裏で控えていたUNIQLOや日本電産とは状況が異なります。任天堂の場合は、山内さんや岩田さんの哲学をベースにみんなで力を合わせていくのではないでしょうか。
個人的に唯一心配なのが、マリオやゼルダの生みの親の宮本茂さんがいつまで現役でいられるかです。最近のゲーム制作にどの程度携わっているのかはわかりませんが、宮本さんのようなカリスマが一線を退いてしまった時に任天堂の開発部隊がどうなるか気になります。とはいえ、社風として過去の先人の哲学を大切にする会社のような気がするので、宮本さんのゲーム開発にかける思いやこだわりは既に後輩に引き継がれているのではないかと思います。
<敵は”飽き”>
競合ではなく、人間が持っている飽きというものを敵として見ている点もさすがです。スマホゲームの広がりに関しても「ゲーム人口の拡大」につながると歓迎しており、さすがゲーム業界の横綱という感じです。まさにリーダー企業のあるべき姿ですね。
<任天堂の株価>
本日の終値は,68,340円(前日比+1,740円)と大きく上昇。買いたい買いたいと思っていますが、なかなかチャンスがありません。過去のブログを見ていかに自分が任天堂に魅力を感じているかを改めて感じたので、今年はどっかのタイミングで株を購入したいと企んでいます。引き続き一時的に株価が下落するのを気長に待ちます。
■ 21年2月16日(火) 保有資産16,230,289円(+1,230,289円) 