新株式実践論(木佐森吉太郎著)

週末は株式相場がお休みなので、おススメの本をご紹介します。

■新株式実践論(木佐森吉太郎著)

以前、父から家投資家心理がよく分析されているので読んでみたらと勧められた「新株式実践論」、1957年に出版された非常に古い本です。

父が新人証券マンだった時にこの本で勉強したらしく、50年以上経っているので紙は茶色に変色してますが、時代は変わっても変わらない投資家心理の原理原則が書かれており、今でも非常に参考になる内容です。

<哲人投機家:木佐森吉太郎氏>

著者の木佐森氏は、「哲人投機家」、「相場を哲学する人」と言われた方です。あまり知られていないような気がしますが、下記サイトの記事を読むとどのような方か分かると思います。

www.mag2.com

<利食い>

木佐森氏は、この本の中で、利食いに関して以下のように語っています。

「大相場には長途の旅路に疲れぬよう、途中で機を見て少し利を入れて力をつける。これを利食千人力という。つまり、ひと休みしては、エネルギーを蓄え自信を強め、さらに闘志を新たにして買い直す戦法を取るのである。また戦争にしても最後の総退却の追討ちこそ戦利は大きいように、相場は最後が大きい、と言っている。そこで相場の最後までついて行くためには、大相場に天井を売り抜けようなどと、あまり器用なことは決して考えないことだ。どうせ底値から買い上げているのである。クソ度胸をきめて天井にぶつかるまで買い突っ張っていって、いったん、長大陰線をひっぱったら大引で、いまさら指値などとケチくさいことをせず、全部成行売りを敢行するのである」

昨年もちょっと利益が出るとすぐに利食いをしてしまって公開するということがけっこうありました。今年は、上記教えを守り、今年は利大損小を実践したいものです。

 

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