■ 本日の気になるニュース
昨年コロナ禍で大きく株価を上げたM&A仲介会社の日本M&Aセンターやストライクの株価が年明けから急落しているとのこと。
河野規制改革相から買い手と売り手の双方から手数料を取ることは利益相反にあたるとの指摘が出たことが影響しているようです。
この記事を読んで、昨年8月のモーサテで、マネックス証券の大槻奈那氏がコロナ下でM&Aが急回復していると解説していたので、M&A仲介会社の株を購入しようか検討したことを思い出しました。
今後、コロナ影響で廃業する中小企業のM&Aは加速度的に増えていく可能性が高く、M&A関連のアドバイザー業界は更に活性化しそうだと思い、その中でもストライクは、規模もまだ売上50億円(対前年+136%)と成長率が高く、また営業利益率も高いので、試しに購入してもいいかなと思い指値を入れておいたのですが、その後も上昇し続け、残念ながら購入出来ませんでした。
結局、10月に7,020円の高値を付けたものの、今回の急落で昨年8月時点と同水準の4,500円まで戻ってしまいました。落ちる時はあっという間ですね。
■ コロナ下でM&A急回復(20年8月18日 モーサテ放送)
ちなみに昨年8月のモーサテでの大槻さんの解説内容は以下の通りです。
- 20年4-5月はM&A案件数は少なかったが、7月に入ってから急速に盛り返してきている。8月に入ってからは7&iホールディングスのスピードウェイの買収のように1兆円を超える大型案件も5件ほど出てきたように世界のM&A市場は回復基調。
- 日本でも7月単月の成約数は、過去10年で最多。企業経営者311人に実施したアンケートでは、コロナで一旦見送った案件を再度検討する予定と回答したのは、売り手:67%、買い手:100%(出所:ストライクが6/3-5に実施したアンケート結果、但し回答者の企業規模、業種等詳細は不明)。
- 急速な回復の背景は以下の3点
- 調達環境:M&Aは多額の資金が必要となるが、金余りの銀行、ファンドから借りやすい環境であること
- 株価下落:株価下落でお買い得になっている。また景気悪化の認識があるので人員整理しやすい環境のため、コストカットでシナジーが出やすい。一般的に好況期よりも不況期にM&Aを実施した会社の株価の方が、1年後:+7%、2年後:+9%上昇するとのこと。
- 事業継承の前倒し:コロナ影響で事業継続を断念し売却するケース多い。株価も下落しているものの、不況時の買収プレミアムは好況時よりも若干上乗せされて高くなる傾向あり。
- 過去の歴史では、昭和恐慌の時もM&Aを活用し、他の国よりも日本は回復が早かったとのこと。但し、高値掴みにはくれぐれも注意。
■ 21年1月14日(木) 保有資産16,456,346円(+1,456,346円)