任天堂のM&Aに対する考え方

■ 本日の気になるニュース

<任天堂がカナダのゲーム開発会社を買収>

任天堂が久しぶりに買収を発表しました。カナダのカナダのゲーム開発会社Next Level Games Inc.の全株式を買い取って21年3月1日付で子会社化するとのこと。

今まで、任天堂はほとんどM&Aを行わずオーガニックな成長をしてきました。外部リソースを活用する時は、開発はゲームソフト会社への外部委託をし、生産は全て外注で生産するファブレス企業です。

Next社は、2002年に設立され、2014年からは任天堂とのexclusive契約を締結しており、ルイージマンションシリーズ等、任天堂向けだけにゲーム開発を行ってきました(従業員数:117名[2020年11月現在])。

<日経ビジネス記事>

business.nikkei.com

日経ビジネスでもこのニュースが取り上げられています。この記事によると最近ゲーム業界でもM&A熱が高まっており、20年9月に米マイクロソフトが約7,700億円を投じてゲームソフト開発会社を傘下にもつ企業を買収すると発表したり、ソニーのゲーム子会社がゲーム開発会社を買収していることなどを紹介しています。今回、任天堂が買収を発表したことで、ゲーム業界でのM&A熱がさらに活性化し、買収規模以上のインパクトを与えそう、とのこと。

だが、私は、この日経ビジネスの記事は、的外れの内容ではないかと思っています。日本企業にありがちな競合がやっているからうちも・・・と任天堂が今回の買収を意思決定したとは思えないのです。

<任天堂プレスリリース>

任天堂のプレスリリースには、今回買収することにしたのは、対象会社の一部オーナー役員が株式の売却を希望していたためとの記載があります。海外の小規模オーナー企業によくあるパターンですが、オーナー役員が高齢化し、一緒に仕事してきた発注元に株式を買い取って欲しいと言ってくるケースは少なくありません。

このオーナー役員も任天堂と一緒に仕事をする中で、従業員を大切にする任天堂の企業文化をよく理解しており、自分の会社と従業員を大切にしてくれると思ったからこそ任天堂への株式売却を希望したのではないかと思います。

<企業文化の合致と相互理解がM&Aの成功要因>

また任天堂も長年一緒に仕事をしてきた中で、この会社の価値をよく理解しており、一緒になることでシナジーが出せる、もしくは手放すことは出来ないと考えているのだと思います。M&Aで一番難しいのは企業文化が合わないとか相互理解の不足という点が挙げられますが、お互いのことがよく分かった上で実施する今回のようなM&Aであれば成功する確率は高いと思います。マイクロソフトに張り合って大型買収をしない点でも改めて任天堂の魅力的を感じます。

<任天堂の株価>

本日の終値は,64,780円(前日比-1,310円)。寄り付き後、本買収報道により開発力向上につながるとみた買いが先行し一時67,350円まで上昇したものの、業績への影響は限定的との見方から次第に利益確定売りが出て結局前日比マイナスとなったようです。とはいえ、21年3月期の連結純利益は12年ぶりに最高益を更新する見通しとのことなので、まだまだ任天堂の株価は上昇しそうです。

ただ、任天堂は、海外売上比率が8割弱であり、円高基調になると株価が下がるタイミングもあると思いますので、そのタイミングで今年のどっかのタイミングで株を購入したいと企んでいます(夏頃?気長に待ちます)。

 

■ 21年1月6日(水) 保有資産14,973,346円+973,346円)  

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