今日は勤労感謝の日で祝日のため株式市場がお休みなので、最近購入したNintendo Switch用ソフト『ピクミン3 デラックス』を紹介します。
『ピクミン3 デラックス』は2013年にWii U用のゲームソフトとして発売されたピクミン3を、今回新らしい要素を加えNintendo Switch版として発売されました。
■体験版でお試しというマーケティング手法
『ピクミン3デラックス』は、ネットで体験版をダウンロード出来てお金を払う前にお試しで遊ぶことが出来たのですが、これは非常にいい仕組みだと思います。
1回やれば面白さを感じてもらえる自信があるなら、お試しでゲームをやってもらえる機会を提供するのは購入に直結する重要なポイントだと思います。
私も無料の体験版をやってみて、不思議な世界観といろいろな特徴を持つピクミンをどのように使うか工夫することで先に進んでいく良く出来た設定が非常に面白いと思ったこと、キャラクターが可愛くて子供も喜びそうだと思ったので購入してみましたが、体験版で遊んでから購入したので期待ハズレでがっかりすることもなく、非常にいい買い物をしたと満足してます。
1970年代後半にP&Gが普及率が1-2%だった紙おむつを日本でも展開するために、自社商品のパンパースを大量に無料配布して大成功したことを連想します。P&Gは、このマーケティング手法で、紙おむつを日本で普及させ、1977年には15億円だった市場規模が1979年に111億円まで大きくなり、P&Gは先行者利益を享受し90%のM/Sを取る大成功を収めています。ちなみにその後市場はどんどん大きくなり、最近は少子化で減少傾向にあるもののそれでも1,000億円規模の市場になっています。少子化は進む一方、高齢化は進み、子供用おむつで研究開発が進んだ高分子ポリマーを活用した大人用おむつの市場も約800億円の市場に成長しています。
■適材適所と内部資源
ピクミンは、動物とも植物ともとれない不思議な生物で、ストーリーモードでは5種類出てきます。5種類のピクミンの特徴は以下の通りです。
- 赤ピクミン:火に強く、戦闘的で攻撃力が強い。
- 黄ピクミン:高く投げられ、電気への耐性がある。また、自身の身体を電線代わりにして電気を通すことが出来る。また穴掘りも得意。
- 青ピクミン:水中でも呼吸ができ、溺れない。
- 岩ピクミン:ガラスや水晶を破壊することができる、押し潰されたり串刺しにされない。
- 羽ピクミン:空を飛べ、空中戦が得意。が、攻撃力が弱い。
これらの特徴をもったピクミンを主人公達が笛で操ってピクミンの天敵である原生生物を倒しながら進んでいくのですが、これが非常に良く出来てまして、火を吐く敵は赤ピクミンで攻撃しないと火で多くの犠牲者が出たり、黄ピクミンを使って洞窟の中を電気をつけて明るくしたり、水の中にあるものを青ピクミンで取ったりと状況に応じて最適なピクミンを使い分けていく必要があります。また扱えるピクミンは全部で100匹と決められており、どの色のピクミンを何匹連れていくかのバランスは自分で状況に合わせて決める必要があります。
この設定は、まさに組織のマネジメントと一緒で、様々な特徴を持った社員を適材適所でどのような仕事をやらせれば能力を最大限に発揮出来るかと同じだと思います。
また会社の内部資源(ヒト・モノ・金・情報)は有限で、限られた資源をどのように配分するかという点も、連れていけるピクミンは100匹という制約の中でどのような特徴のピクミンを選ぶという点も同じだなと思いました。
Switchをお持ちであれば、無料なので、ぜひ一度ピクミンの体験版をプレイしてみて下さい。ちなみに奥さんと子供もピクミン3にハマっておりまして、単純にゲームとしても非常に楽しく、完成度が高いゲームです。出てくるキャラクターも可愛く、難しすぎることもなく、また残酷なシーン(ピクミンが原生生物に食べられちゃったりはしますが、、、)もないので親としても安心して遊ばせることが出来るゲームです。任天堂の家族で楽しめるゲームを提供するという姿勢は非常に好感が持てます。
■11/20時点任天堂株価54,400円
任天堂の株を買いたいですが、コロナ禍でちょっと高くなりすぎてしまいましたね。私の自己流Valuationだと理論株価は38,000円くらいだと思っているのですが、11/20時点の株価は54,400円なのでちょっと高すぎです。
任天堂は、現預金が9,000億円弱あり有利子負債は0、自己資本比率は78.7%と財務体質も盤石ですし、マリオやポケモン等人気ゲームのキャラクター関連の知財も充実しているのでかなり魅力的です。ポケモンGoが出る前は株価が1万円台前半だったのが懐かしいです。あの時買っておけば、、、と上がる度に思っています。。。