「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」古い本ですがおススメです!

週末は株式市場がお休みなので、過去に読んだお勧めの本を紹介します。

■ なぜか日本人が知らなかった新しい株の本 – 山口 揚平 (著)

15年ほど前になりますが、社会人になって貯金もちょっとずつ増えてきたので、株式投資を始めてみようと思い勉強で買った本です。今回ブログを書き始めて久しぶりに読んでみたのですが、今読んでも参考になることがたくさん書かれています。

 

特に自分が今でも陥ってしまうのが、”感情の罠”。人間は利益を確実に手にし、損は帳消しにしたいのが人情、とはまさにその通りです。株式投資を「勝ち負け」で考えてしまい、利益の大きさよりも利益が出ているかどうかの方が問題になってしまい、利益の出ている株をすぐに売りたくなってしまいます。一方、損の出ている株は長く持ち過ぎて時間を無駄にし、最終的にどうにもならなくなって我慢出来ず損切りしてしまいます。昔損切りしたサンリオ株先日の田岡化学工業はまさにそのものずばりの行動を取ってしまっておりました。。。

 

ちなみに、企業の価値をどのように試算するのか、というのがこの本のメインのトピックです。私も実務で買収企業のValuationをしたことありますが、基本的な考え方はこの本で学べます。但し、この本で紹介されている簡易Valuationは、直近のPLとBSをベースにするものです。そのため、過去の実績を基にした価値評価となるので、将来の成長性は織り込んでいないものになりますので、グロース株は低い価値評価となってしまう点には注意が必要です。それでもこの本で紹介されている簡易Valuationを理解することで、株を購入する際の株価の基準が出来ますので、軸がブレずに株式投資に取り組めるようになるのでおススメです。

 

他にも印象に残っている内容は以下の通りです。私の備忘録も兼ねて記録しておきます。

  • 株式投資の基本は、「安く買って高く売る」。安く買うとは、その株の本来あるべき価格(価値)よりも安く(=割安に)仕入れること。
  • 株価が上がるのは、実際の価値よりも安い株が、市場から評価されてその株本来の「価値」に近づくから。
  • 本当に危険なのは”投資”ではなく、”感情”につられて行動しがちな投資家自身。私たちは、”論理”ではなく”感情”で判断し行動する時に大きな失敗をする
  • 求める利回り(=期待利回り)が大きいことはリスクも大きいことを意味する。
  • 株価が下がるということは、より高い利回りを得られるチャンスを意味する。株価が下がった時は、株の価値を信じて、時にはじっと我慢しておくことが株投資には必要。
  • 「現金→株式→現金」のサイクルで投資のゴールを常に”現金”においている投資家は必ず負ける。投資とは、「今ある資産(現金)をより価値ある資産(証券や現金)に交換するプロセス」。合理的な交換が出来る投資家が長期的には勝てる。
  • 企業の価値=事業の価値+資産(お金を生む出す財産)ー負債(返済義務がある債務)
  • 市場の魅力度➡需要の伸び(=売上が伸びやすい)+競争の少なさ(高い利益率を確保)
  • 小型割安成長株(①総資産/売上が300億円以下、②事業内容が明快、③財務諸表がシンプル、④将来性/内在リスクが見えやすい)が狙い目。
  • 良い投資先と良い会社ば別物。良い投資先とは、価値に比べて割安、かつ価値と現在の株価が解消されるまでの期間が短い企業。
  • 株式投資とは、価値と株価の差を人よりも早く見抜くゲーム。差がつくポイントは「情報格差」と「感情バイアス」。
  • 株価は、短期的には相場のムードや企業の人気によって上下するが、中長期的には株主価値に収斂する。
  • 株を売るタイミング:①銘柄選択を間違えた時、②現金が必要になった時、③割安感の低下、かつ他に有望銘柄が出てきた時。
  • 人の紹介で株を買うと、株価が上がっても下がっても、その理由がわからない。根拠なき投資はバクチと同じ。
  • 割安な投資先が見つからない時は、投資自体を控えた方がよい。投資をすることが目的ではない。

この本は、株式投資の原理原則が非常にわかりやすく書かれているので、これから投資を始める人は必ず読んだ方がいいと思うぐらいのおススメの本です。

 

 

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