トヨトミの野望&トヨトミの逆襲

週末は株式市場がお休みなので、過去に読んだお勧めの本を紹介します。

 

■ トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業 梶山 三郎 (著)

この本を読んでトヨタを連想しない人はいないと思うのですが、一応フィクションということになっています。最近は池井戸潤以外の小説を読まなくなってしまいましたが、友人に勧められて読み始めてみたら、面白くて止まらなくなってしまい、1日で読み終わってしまいました。

 小説というよりトヨタの歴史が非常によく纏まっているので、トヨタのことを知りたい人にはお勧めです。将来を見越して90年代に現在主流となっているハイブリッドカー「プリウス」を断行したり、ダイハツを子会社化したりと武田剛平(奥田さん?)の功績が非常によく纏まってます。冒頭で、豊臣統一が女性問題で名古屋のフロント企業の事務所に連れ込まれ、それを武田剛平が救出するというエピソードがありますが、それさえも本当にあった話なのではないかと個人的には思ってしまっています。

 この続編に「トヨトミの逆襲」という本もあり、IOT、EV(電気自動車)、自動運転、カーシェア等、競争の外部環境が大きく変わっていく中におけるトヨトミ自動車の動きと、イエスマンしか周りに置かずに邪魔なものは排除し独裁体制を作り上げていく豊臣統一社長が非常によく描かれているのでこちらもお勧めです。

 どうでもいい事件と後ろ盾がないものにだけ自己満足な正義を振りかざすマスコミも、年間約5,000億円(2018年度)もの宣伝広告費を出してくれる最大の広告主のトヨタに関しては本当のことを報道してくれないこともあるので、この本を読んだ後にトヨタのニュースを見るとまた見方が変わるのではないかと思います。例えば、2018年に人事制度を大幅に変更し、執行役員の数も半分以下に減らしたり、2020年には副社長のポストを廃止したりとしているが、マスコミは意思決定の迅速化と若手を抜擢できる体制の構築、ガバナンスの強化のためと報道しているが、これも実際は独裁体制を強化するための人事施策のような気がしてきます。

 しかしこの梶山 三郎という覆面作家が誰なのかは、近いところにいる人達は分かっているんだろうな。個人的には、奥田さんに近い経済記者が書いたんだろうなと思っています。

 

 

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