「IT断食」のすすめ

週末は株式市場がお休みなので、過去に読んだお勧めの本を紹介します。

 

■「IT断食」のすすめ 日経プレミアシリーズ 遠藤 功 (著), 山本 孝昭 (著)

現在私が働いているのは、一般的に大企業と言われるメーカーなのですが、まさにこの本に書かれていることが実際に起きていて非常に共感した内容でした。

 

<本質でないところの作業に時間をかける膨大なページ数の会議資料>

私の会社も3年ほど前にやっと会議資料がワードからパワーポイントになったのですが、ソフトが変わっただけで資料の構成要素は変わっていないので、会議によっては200ページを超える会議資料を作成することもあり。。。本来時間をかけるべきものは内容であり、本質とは関係ないグラフとか表、フォントサイズ等の見栄えをいかによくするかに時間をかけており、以前よりも生産性が落ちているような気がします。

 

<宛先多数の社内メール>

誰に対して発信されているのかよくわからない宛先多数のメールが氾濫しています。後で誰かから、聞いていないとクレームをつけらえた時の保険でとりあえず思いつく人に片っ端から送っているような感じ。メールをプリントアウトしたら1ページ目と2ページ目が宛先とCCだけで終わっていたこともありました。

 

<課内コミュニケーション>

転職して一番驚いたのが、隣にいる人に口頭で簡単に済む話をメールで連絡している点でした。口頭で説明すれば2-3分で済む話を、メールで30分ほどかけて書いて送ったりしていることもあり。備忘録としてメールを残したいのであれば、最初に口頭で説明して、その後にポイントだけメールで送るようにするだけでも大幅に時間が短縮出来ると思うのですが。。。

 

<受け身な仕事スタイル>

これは私の会社だけではないと思いますが、出社してまずメールを開くので、そのメールへの対応で午前中がつぶれてしまうこともあり、受け身の姿勢で仕事をすることが多くなってしまっています。その中には上記の大量CCメールも入っているので、一応目を通して置いたりと、洪水化した情報に溺れている状況。このままだと、自分で何かを考えたり、同僚とブレストしてアイデアをブラッシュアップしたりするような付加価値の高い仕事をする時間が少なくなり、生産性が低い仕事の仕方しかできない人間が大量に出てくる恐れあり、特に大企業はその傾向が強いと思う。

 

2000年前後は、ITが生産性を劇的に向上させるといわれていましたが、蓋を開けたらそんなことはなかったということ。但し、今回のコロナショックで、在宅勤務が普及し、働き方も大きく変わっていく可能性もあります。緊急事態宣言が出てようやく大企業も在宅を導入せざるをえなくなったので、ITが本当に生産性を上げるツールになる可能性もありますが、働き方改革を妨げるのは結局ツールではなく、人のマインドセットだと思っています。古い昭和感覚の上司は緊急事態宣言が終わった途端に、やっぱり在宅ではコミュニケーションがとりにくいとか言い出しそう。コミュニケーションがきちんととれるかどうかは、働き方の問題ではなく、ベースとなる人間関係を構築できているかどうかだと個人的には思うのですが。

 

まあ、読む人の職場環境によりいろいろ思うところはあるはずなので、ぜひ一度読んでみて下さい。

  

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